Zoomで開催した『瞑想初心者のための入門クラス』の録画です。

究極のテーマ

ぼくたちは、毎日いろんなテーマに取り組んでいます。

●どうしたら、もっと仕事がうまくいくか?
●貯金をふやすことができるか?
●結婚相手が見つかるか?
●子育ての問題が解決できるか?
●頭の痛い人間関係を解消できるか?
●アトピー性皮膚炎の悩みから解放されるか?
●新型コロナウイルス感染を防ぐことができるか?
●今晩の夕食は何を食べるか?
……

そうしたたくさんのテーマのいちばん根っこにあるもの、
すべてのテーマの最大公約数、
これを解決したら、すべての問題が解消する
──もし、そのような「何か」があるなら、どうでしょう?

それを知り、そして体得したいと思いませんか?

とりあえず、ここではそれを「究極のテーマ」と呼ぶことにします。

そして、じつは人類は、かなり早い段階でそれらしきものを見つけているんです。

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「物語」について

まずはじめに確認をしておきたいことは、「悩みを抱えるのは人間だけだ」ということです。

もちろん、ほかの動物だってエサがなかったり、ケガや病気をしたり、縄張り争いに負けたりして、つらい状況に陥ることはあるでしょう。

でも、悩みはしないんです。

動物にかぎらずほかの生き物は、いつも与えられた状況のなかで一生懸命生きているだけ──「現場からは以上です」^^なんです。

では、ほかの生き物と人間の違いはどこにあるのでしょうか?

そのあたりのことについて書かれている、おもしろい本をご紹介します。

ユヴァル・ノア・ハラリさんの『サピエンス全史 (上)(下)』

まぁ、瞑想をやるのに読書やお勉強は必須ではないので、ここでかんたんその内容をご紹介しちゃうと──

ぼくたちホモ・サピエンスは、「ホモ(ヒト)〇〇」と名のつく種の唯一の生き残りです。

たとえばネアンデルタール人とか、ぼくたちよりもたくましい「人類」は他にもたくさんいたけれど、でも生き残ったのはぼくたちだけ。

さらに言うなら、動物界全体の中で、ヒト族の身体能力はお粗末なものです。

それにもかかわらず、ホモ・サピエンスが地球上において他の種を凌駕するような現在の地位を確立することができたのはなぜか。

ハラリさんによると、それはひとえに「言語の獲得」のおかげだというのです。

もう少し具体的にいうと、〈虚構、すなわち架空の事物について語る〉能力を身につけることによって神話が生まれ、大勢で協力することを可能にした、というわけです。

神話は、やがて国家、法律、貨幣、宗教といった〈想像上の秩序〉へと進展していく……。

というわけで、「サバンナの負け犬だったわれわれサピエンスが今の繁栄を築いたのは妄想力のおかげ」──という切り口から、ネアンデルタール人駆逐から資本主義隆盛までの「サピエンス全史」を語っている本です。

この本を読めば、ぼくたちホモ・サピエンスがどのような生き物で、そしてどのようにしてここまで生き延びてきたかが解ります。

要は、「言語」「虚構(フィクション)」「神話」「想像上の秩序」……、どうやら、このあたりことが、人間という生き物の特殊性をつくりだした──それは、人類の発展の原動力にもなったけれど、同時に「悩む」という人間特有の問題を生む原因にもなったということです。

「言語」「虚構(フィクション)」「神話」「想像上の秩序」……、そういうのを全部ひっくるめて、ここではとりあえず「物語」と呼んでおきましょう。

そして、勘のいい方であればすでにお気づきかもしれませんが、「究極のテーマ」もけっきょくはこのあたりのことにかかわってくるんです。

すべての「問題」や「悩み」は、「物語」の産物なのです。

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「道」

ここまでのことを整理すると──

人間がかかえるすべての「問題」や「悩み」を解消する「究極のテーマ」は、どうやって「物語」とつきあっていくかにかかっているのです。

まぁ単純に言えば、物語から自由になるというのがその方向性になるわけですが、コトはそんなに簡単ではありません。

まず第一に、強力な「物語」は個人を超えて機能しています。

法律とか倫理道徳とか、世間体とか人の目とか、うるさい身内が押しつけてくること……、これらはぜんぶ「物語」です。

なかなか、自分ひとりだけ「自由になる」ってわけにはいきませんよね。

第二に、人間には習慣性があるということ。

毎日毎日、何十年もその中に浸っていると、人はそれが「物語」だってことを忘れちゃうんです。
あまりにも馴染み過ぎちゃって、「大前提」だったり「当たり前のこと」になっちゃう。

ときどき他の人と接することによって、それが必ずしも「当たり前のこと」ではないと気がつくこともあるんだけど、あまりに馴染み過ぎちゃっているから、かんたんにそれを手放すことがむずかしい、なんてこともよくあります。

引っ越しをして違う土地に行ったり、転校や転職をしたり、あたらしくいっしょに暮らすことにした人同士でも、ときどきそういう問題ってありますよね。

第三に、強力な「物語」は感情を引き起こすということ。

端的に言うと、強くそれに惹かれるか、あるいは強くそれを嫌悪するか。

ほとんどの人は強力な感情には逆らえないから、「物語」から自由でいることはむずかしいんです。

ということで、「物語」から自由になるためには、ちょっとしたコツと、そのコツを身につけるための練習が必要なんです。

まぁ、今回のメインテーマである「瞑想」もそのひとつなんだけど、もちろんそれ以外にもたくさんの方法があります。

古来より、人はそういう諸々のことを「道」と呼んできました。

『瞑想初心者のための入門クラス』をお受けいただく方には、

●「瞑想」以外にどんな「道」があるのか?
●そのなかで「瞑想」はどのような位置づけや特徴があるのか?
●「瞑想」にはどのような種類があって、自分に合う方法はどれなのか?
●「瞑想」のメカニズムとは?
●「瞑想」が、なぜ「物語」から自由になるための方法となりうるのか?
●そのためのポイントは何か?

──そんなことについても、別途ご説明します。

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瞑想の副次効果

このコーナーでは、いきなり本題に入っちゃいました。

せっかくなので、ついでといっては何だけど、瞑想の副次効果についてもざっと触れておきます。

■自律神経を整え、心身が活力に満ちて調和的になる

■集中力が身につく

■自我(エゴ)や自我意識(マインド)の暴走を押さえ、「思考過多」や「感情の不安定」から自由になる

■顕在意識の壁を超えて直観がはたらいたり、シンクロニシティが起こったり、潜在能力が開花したり、願望実現がしやすくなる

■ゾーン(フロー)、至高体験(ピークエクスペリエンス)等の高次元意識が開発される

……等々、瞑想には数々の恩恵があります。

でも、これらは全部「オマケ」なんです。

それらはとくに追求しなくても、適格な瞑想をやっていれば自然に身についてくるものです。

大切なことは「適格な瞑想」をすることです。

けっこう多くの人が「ただ目をつぶって座っていること」「何かのイメージを追いかけること」「チャネリングをしたり、メッセージを得ようとすること」を瞑想だと思い込んで、自己流のやり方で時間をムダにしています。

瞑想がほんとうに効果を発揮するようになるためには、ある程度瞑想のメカニズムのようなことを知っておいた方がよいでしょう。

ここから後の内容は、『瞑想初心者のための入門クラス』にお申込みをいただいた方に直接お知らせをします。

『瞑想初心者のための入門クラス』(録画)

■4,000円(税込)
※『意識のめざめ』受講者は無料。

※受講者限定にて、事前にWeb上で、
瞑想に関する理論的な説明をさしあげます。
当日はその内容に関する質疑応答と、あとは実習を中心に行います。

※実習は、椅子でも床の上に座る形でもどちらでもかまいません。

お問合せ、お申込みは以下よりお願いします。

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